Chapter 2: Unexpected

Made to Stickの第2章は意外性とか驚きとかに関しての章です。
まずコミュニケーションで第一の課題はどうやって興味を引くか?興味を示すようにしむける事はできないので惹き付けなければならない。基本はパターンを壊す、驚きを使って興味を引く、それができたらいかにそれを持続させるか。
"Surprise makes us want to find an answer - to resolve the question of why we are surprised", p.69
驚きを与える、なんで驚いたか知りたくなるのが人間。
"Journalism 101"という例が興味深い。プロで活躍している脚本家の人の話なんだけど、彼女は最初ジャーナリズムから文を書く仕事に入ったらしい。そのジャーナリズムという学問に目を向けさせてくれた高校の先生の話。最初のクラス、第一の課題は新聞の見出しを考えるというもの。題材は以下:
ビバリーヒルズ高校校長ケネス・ピータースは本日発表しました。来週の木曜日、全ての教員はサクラメントで行われる教育セミナーに参加します。そのセミナーの講師には人類学者のマーガレット・ミード女史、大学校長ロバート・メイナード・ハッチンス博士、カリフォルニア知事のエドモンド・パット・ブラウン氏。」
これをネタに見出しを考える。みんな一生懸命考える。「知事パット・ブラウン氏、マーガレット・ミード女史、ロバート・メイナード・ハッチンス博士がビバリーヒルズ高校の教員に講演を行います...」とか色々と。ざっと生徒の見出しをチェックした後に先生が言う、正解は「来週の木曜は休校!」これ以来、彼女はジャーナリズムという学問をめざすようになったらしい。ここで大事なのは生徒達はジャーナリズムが何だかわかっていない、でもある程度ジャーナリズムってこんなかんじじゃない?ってイメージはもっている。あえて先生はこれにのっかって生徒に見出しを考えされる。そこでジャーナリズムってのはこういうもんだ、みたいな見出しを紹介すると生徒達は驚くんだよね。
あと興味深かったのは「人は自分の知識に関して過剰に自信を持っている」。知識にギャップ(溝)を感じると関心を引く。人は情報を得れば得るほど、知らない事に興味を持つようになる。ある人がアメリカの全州のうち17を言い当てる、「おれは17州言えるぞ」と自慢する、一方で47州を言える人は「ん〜、3州分からない」と嘆く。
人の興味を引くには知識ギャップが重要。知識ギャップを感じさせるような驚きを与える、みんな興味を持つ、種明かしをする、また知識ギャップを与える、それを繰り返す。